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例文で説明!As if と As though の違いとその使い分け

2018.06.282016.11.18文法

As if

現実的な話

現実的な話で使用する as if には「~らしい」という意味合いがあります。

以下のようなケースです。

He behaves as if he is angry.

彼は怒っているっぽい。

「彼は怒っているように振舞っている」ということですね。

現実上の話では、

male-foreigner
he is angry.

と現在形が使われます。つまり話し手の推測です。

以下のようなケースでも頻繁に使用されます。

It looks as if it is going to rain.

雨が降るっぽい。

曇り空のときに言うセリフですね。

非現実的な話

非現実的な話で使用する as if には「まるで~のようだ」という意味合いがあります。

その場合 as if の後の動詞が過去形になります。

parlament

以下のようなケースです。

He talks as if he were a politician.

彼はまるで政治家かのように話す。

実際には政治家ではないということですね。

非現実的な話の場合、

male-foreigner
he were a politician.

と、本来二人称などで使用されるタイプの過去形が使われます。

male-foreigner
he was a politician.

という言い方もできます。

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話し手の自信がない仮定

as if を現在形と過去形の2つのパターンで比べてみましょう。

  1. He behaves as if he is angry.
  2. He behaves as if he were angry.

is と比べ were は彼が怒っているかどうかということに対しての「話し手の自信が無さ」が伝わってきます。

日本語訳をすると、

  1. 彼は怒っているっぽい。
  2. 彼はまるで怒っているようだ。

となります。

また過去のことを述べるとき、過去形は過去完了形に変化します。

He behaved as if he had been angry.

彼はまるで怒っているように振舞っていた。

As if it were going to rain?

「雨が降るっぽい」という表現を、

It looks as if it’s going to rain.

というセンテンスで示しましたが、「まるで雨が降るかのような天気だ」ということを表現したいがために、

It looks as if it were going to rain.

とは言わないほうがいいと考えているネイティブの人たちもいるようです。

「文法的には正しいが、as if 自体が仮定を示しているので、それに対してさらに were で仮定するのは大げさである」という考えが根底にあるようです。

もちろんこの程度の違いで意思疎通において大きな誤解が生まれることはありません。

were の表現が真にふさわしいのは、上の例で示したような、

He talks as if he were a politician.

彼はまるで政治家かのように話す。

など非現実的なことを仮定するケースでしょう。

As though

as though は as if と同じ意味だと思ってもらって、基本的に問題ありません。そのように解説している文法書も存在します。

実際に両者を置き換えても、その内容が大きく変わるということはありません。

ただし若干の意味の違いを感じるネイティブの方々はいるようです。

以下で比べてみましょう。

  • He behaves as if he were angry.
  • He behaves as though he were angry.

if は、もともとの意味が「もし・・・」なので、仮定の意味合いが強くなります。

though はそれに比べ、ほんの少しだけ現実性の度合いが増します。

よって as though は as if と比較し、話し手の自信がわずかながら増すといった感じになります。

実際は同じ用途で使用されているケースがほとんどでしょう。

会話では as if のほうが多く、文章では as though がたまに使用されているという印象を受けます。

As if は Like と同じ意味?

文法書でたまに「as if は like で置き換え可能である」といったものを目にします。

それにはある一定の誤解があります。

lightning

下のケースで説明します。

  1. It looks as if it is going to rain.
  2. It looks like it is going to rain.

どちらも問題無いと思われたら、それは間違いです。

②は文法的に誤りです。

なぜかと言うと、「like の後には名詞のみが付く」という文法上のルールが存在するからです。したがって後に節(文章)が続く場合は as if を使用するのです。

like の使用例の典型は以下でしょう。

He looks like his father.

彼は父親に似ている。

like の後は名詞である his father のみです。

文法上の制約は時が経つにつれゆるくなる傾向がありますが、like に関しても同様のことが言えます。

以下のような会話を耳にしたことがないでしょうか。

Like I said…

もうお分かりのように、以上は文法上誤りです。

正しくは、

As I said…

です。

確認のため、もうひとつだけ例を挙げます。

You look like you’ve seen a ghost.

幽霊を見たかのような顔をしている。

以上は誤りです。

正しくは、

male-foreigner
You look as if you’ve seen a ghost.

です。

ただし現時点でも間違った使用方法が許容されている雰囲気があるので、そのうち文法的に正しいものとして扱われるようになるかもしれません。

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