暇人の英語雑記ブログ

英語のスラング Arse 、Ass 、Donkey その意味と由来

2018.06.282016.12.21コラム

arse と ass は両方ともに「お尻」を表す英語のスラングです。

ただし意味的には「お尻」より「ケツ」に近い、若干下品な意味合いを含みます。

イギリス英語とアメリカ英語ではスペルや発音が違うという言葉が数多く存在しますが、これらもそういったものの中のひとつです。

両者の違いや成り立ちなどが気になり、少しばかり調べてみました。

Arse

ass

arse はイギリス英語です。

おそらく歴史的観点から言うと、こちらのスペルが正しく ass は誤りでしょう。

arse を Urban Dictionary で調べてみると、以下のような記述が存在します。

Unlike America, we spell it properly 😛

アメリカとは違い、俺たちは正しくスペリングする 😛


The original spelling of the word that has now been high jacked by the dumb-arse yanks

バカなヤンキー(アメリカ人に対する蔑称)どもに奪われてしまった、その言葉(ass)の本来のスペル


The word for a persons rear end spoken by people who use correct english

正しい英語を使用する人たちが述べる、人のお尻を表す言葉

イギリスの人たちが記述したのでしょうか。

Urban Dictionary は誰でも編集できるオンライン辞書なので、もともと品のない記述が目立ちますが、それにしても散々な言いようですね。

イギリス出身の人たちからしてみると、arse が本来は正しくて ass には「ケツ」という意味はないという気持ちが強いのでしょう。

実際にイギリス英語で ass というのは donkey(ロバ)のことです。

「ケツ」ということを言いたいのであれば、必ず arse というスペルになります。

俺のあそこはロバ並み

wicker-park
Wicker Park

全く持ってどうでもいい話ですが、donkey は立派なものをぶら下げている象徴として扱われます。

camel や horse もそういった意味で使用されます。日本語ではたいてい馬ですね。

cat-icon
I’m hung like a donkey!

と言うと、そういう意味になります。

まあ、使い道があるイディオムかどうかはその男性次第ですが。。

Ass

british-vs-american
画像:American English vs British English – 10 Words With Different Spelling

アメリカ英語で「ケツ」は ass です。

イギリス英語と同様に、アメリカ英語でも donkey(ロバ)を ass という言葉で代用できます。

つまり「ロバ」も「ケツ」も両方 ass です。arse という単語は使用しません。

アメリカ英語はイギリス英語と比較してスペルが単純化する傾向にあり、burst が bust や curse が cuss など、s の前の r が省略された単語が複数あります。

arse が ass となったのも、それらと同様のいきさつでしょう。

このようにアメリカ英語は総じて覚えやすいのですが、結果としてイギリス英語を正統な言語として信じる人たちにとっては、アメリカ英語が低級なものとして扱われる原因にもなっています。

なぜ Ass が Donkey?

Ass と Donkey の接点

donkey-grazing

ass(ケツ)と donkey(ロバ)では本来の意味が違い過ぎますね。

ではなぜ donkey のことを ass と言うのでしょうか。調べてみると、どうやら donkey の学名は Equus asinus とのことです。

英語で「馬の」という単語は equine ですが、その語源を Online Etymology Dictionary で調べてみると、まさしく Equus に由来しているとのことです。

もうひとつの asinus が怪しそうです。

そこで ass の語源を同様に Online Etymology Dictionary で探ってみると、案の定以下のような記述を発見しました。

… ultimately is from Latin asinus, …

つまり ass という単語は asinus を起源としているのです。

簡単な表で説明すると以下のようになります。

donkey の学名 Equus asinus
equine(馬の) Equus
ass(ケツ) asinus

ass と donkey にはこのような接点があったんですね。

ass には「バカ者」というような人をからかう意味も含んでいますが、同様に asinus を起源としている単語に asinine があります。

あまり使用されない言葉ですが、こちらには以下のような意味を含みます。

  1. foolish, unintelligent, or silly; stupid:
  2. of or like an ass:

つまり、「バカな」と「ロバのような」という両方の意味を兼ね備えているのです。

ロバは頭が悪い動物?

donkey の学名は Equus asinus と上で述べましたが「頭の悪い馬類」と言われているようなもので、ずいぶんと不名誉です。

ロバは本当に頭が悪いのでしょうか?

生物学的観点から述べると話の趣旨がズレてしまうのでやめておきますが、実際がどうこうと言うよりそのように人間から思われているという側面の方が重要でしょう。

実際に Why are donkeys considered to be dumb animals? のように、「なぜ donkey は頭が悪いと思われているのか」ということについての議論がインターネット上でもなされています。

そして以下のような意見が書き込まれています。

  • ロバは私たちが想像しているようなリアクションをしないから
  • 飼い主の指示に従い重い荷物を担がされているのに、他のペットのような愛情を受けていない

実情はともあれ、私たち日本人もロバを賢い動物だとは考えていませんね。どうしても、おっとりとした鈍感な生き物というイメージが付きまといます。

実際の知能指数に関係なく donkey を ass(バカ者)だと考えるのは、世界共通なのかもしれません。

英語の汚いスラング Brown nose と Ass licker その意味と由来

参考リンク

以下が参考にしたリンクです。

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