私はこのようにして1万を超える英単語を記憶した

vocabulary

さて、いきなりですがあなたはどの程度の英単語を知っているでしょうか?

おそらく初学者のほうが把握 (はあく) しやすいでしょう。

様々な洋書を辞書なしで読める領域に達すると、知っている英単語数が多すぎて数える気にすらなりません。

しかも、ある一定のレベルに到達すると、初めて見る単語でも意味が分かるようになるので、極端な話、理解できる単語数が指数関数的に増加します。

本題ですが、洋書を読むのに必要な英単語数とはどれくらいなのでしょうか。

ちなみに、英検1級合格には、12,000-15,000語ほど必要とのことです。

おそらくワードファミリーではなく、個別の単語数のことでしょう。ワードファミリーとは動詞などから派生した単語を含めたもののことです。

例えば、speak であれば、個別の単語で見た場合、

speak, spoke, spoken

で3つといえますが、ワードファミリーという視点では1つです。

洋書を辞書なしで読むには、15,000語より多くの英単語を知っておく必要があるでしょう。

少なく見積もっても、倍の30,000語以上は必要なのではないでしょうか。

はっきり言ってしまうと、英検1級で出てくる単語というのは、大してレベルは高くありません。



あなたは “難しい単語” の意味を勘違いしている

「英検1級で出てくる単語はたいしてレベルが高くない」と申し上げた理由は単純です。

洋書を読んでいて、当たり前のように出てくる単語しかテストでは扱われていないからです。

以下を見てください。

① jeopardize

② uxorious

③ plagiarism

どれが難しい単語として分類できるでしょうか?

全て難しいと思われたら、それは違います。

答えを言ってしまうと、②の uxorious です。

理由は簡単。

ネイティブでも知らない単語だからです。

そうです。

難しい単語とはネイティブでも知らない単語のことをいうのです。

ちなみに①は「危険にさらす」という意味で、③は「剽窃 (ひょうせつ) 」、つまりは「パクること」です。

ネイティブであれば、子どもはともかくとして、成人していれば誰でも知っているような言葉です。

問題の②は「妻に異常なまでに優しい」とでも訳せますでしょうか。

「愛妻家」とも言えるかもしれないですが、もっと度が過ぎている印象があります。

ちなみに一度しかお目にかかったことがありません。

まさしく、正真正銘、本当に難しい単語です。

単語カードしかあり得ない

本記事の題名は「私はこのようにして1万を超える英単語を記憶した」ですが、単純化した題名であり、私が実際に見て理解できる単語の数ははるかに多いと思います。

word-card

ではどのようにして、それら英単語を記憶したのかといいますと、それは「単語カード」です。

方法は言うまでもないと思いますが、表面に英単語を書き、裏面に対応する日本語を書くというかたちです。

この方法しかあり得ないと考えております。

なぜかと言うと、脳を活性化させる必要があるからです。

たまに書店に売られている単語帳などを利用している人を電車内で見かけますが、この方法はおすすめしません。

英単語のすぐ横に日本語訳が記述されていたら、あなたが考えるという努力が無いに等しい状態です。

赤いプラスチックのシートのようなもので、日本語訳を見えないようにする仕組みを利用している本も多いですが、そのシートを手で押さえる必要がある上に、ちょっと透けて見えていたりします。

単語カードはその心配がありません。

自身の記憶をたどり、どうしても思い出せないときは裏面で確認すればいいのです。

とにかく単語の意味を思い出すというプロセスが大切です。

単語カードの使用方法

私が使用していた単語カード

私が実際に使用していた単語カードは レイメイ藤井 単語カード 幅広サイズ WD12 / 30個 です。

幅が広いタイプを使っていた理由は特にありません。

ただ、幅が広いので字は書きやすかったです。

どれがどれか混乱してしまうので、正面の箇所にマジックペンで1、2などと順番に番号を書いていました。

これを70個程度消費したところで、小説だろうが雑誌だろうが、政治を扱ったものであろうが、どのような洋書もほぼ辞書なしで読めるようになったので止めました。

111枚のカード×70ですので、単純計算で7,770語ですが、実際にはそれよりはるかに多くの単語を理解できると思います。

なぜかと言うと、後で説明 するように、ある一定のレベルに達すると、初めて見た単語でも理解できるようになるからです

そのプラスアルファ分が大きいです。

単語カードへの実際の書き込み方は、以下のような形です。

表:
speak (スピーク)


裏:
(v) 話す

表面に英単語を書きます。

発音をフリガナとして記述します。

speak のような簡単に発音ができる単語にフリガナをふる必要はないですし、そもそも単語カードを使用する必要のないレベルの単語ですが、例として示します。

なぜフリガナが必要かと言うと、洋書を読む際は、頭の中で音読となると思いますが、発音が分からないと読みようがないという理由からです。

裏面には対応する日本語を書きます。

(v) というのは verb、つまり動詞という意味です。

品詞は必ず書きます。

そうすることにより単語の意味がハッキリするからです。

(動) と書くのは面倒だったので、アルファベットの頭文字を使用します。

名詞であれば noun で (n)、形容詞であれば adjective で (adj)、副詞であれば adverb で (adv) といった感じです。

単語を調べるときは英英辞典で確認

英和辞典で単語の意味を調べたあとは、必ず英英辞典で確認しましょう

なぜかと言うと、英和辞典では日本語訳が無数に出てくるので、どれを単語カードに書いていいか迷うからです。

例を示します。

手元にあるジーニアス英和辞典を使用し serene という単語を調べてみます。

出てきた結果が以下です。

serene:
(形)
1
  a <空・待機・天候が>晴れた;澄んだ;うららかな
  b <海などが>穏やかな,波立たない
2 <表情・態度・生活が>落ち着いた,平静な
3 [S~] [限定] やんごとなき

いくらなんでも多すぎではないですか。

単語カードのスペースにとても書ききれません。

同じ単語をオックスフォード英英辞典で調べてみた結果が以下です。

serene:
adj.
  calm and peaceful

ずいぶんスッキリしています。

calm and peaceful は上で挙げたジーニアス英和辞典の訳の中では、「穏やかな」が意味としては一番近そうです。

よって、単語カードの日本語面には「穏やかな」と記述するのです。

実際には英英辞典でもたくさんの定義が書かれている単語が存在します。

そういった場合は、その英単語ができてきた箇所を読み直し、一番近い意味と思われるものを自分の感性を頼りに選択するしかありません。

ただし、英英辞典はネイティブの方が編集しているので、内容の信頼性が高く、どのみち英和辞典だけに頼るよりかは断然いいです。

必ず利用するようにしましょう。

単語カードを使用するゴールデンタイム

単語カードはいつ使用すればいいのでしょうか。

「気が向いたらめくってみる」という方法でもいいと思います。

ただし私がおすすめするゴールデンタイムが存在します。

bed

それは「寝る前」です。

なぜかというと、人間は寝ている間に記憶の整理をするからです。

話題がずれるので、レム睡眠やノンレム睡眠などをここで詳細に語るつもりはありませんが、人間の記憶の定着にはレム睡眠が深く関わっている という研究結果が多く出されています。

寝る前にベッドの上で単語カードを使用し、100の単語があれば、その全てをカードを2周、3周してでも記憶に務めるのです。

そして全て覚えた後に何も考えず、すぐに寝ます。

私はこれを毎晩のように続けていました。

実際にどれほど効果があったかは測りようがありません。

ただし、この方法で特に記憶力がいいわけでもない私は、結果として数え切れないほどの英単語を身に付けることに成功しました。

一度覚えた単語を忘れるという喜び

一度記憶した単語を忘れるということはよくあります。

私はその状況に直面したときに嬉しくて仕方がありませんでした。

なぜだか分かりますか?

一度記憶に失敗した単語は、再び記憶すると長期記憶に結びつくからです。

人間は進化の過程で、一度犯した失敗は二度としないと学習することで、進化してきました。

実際に、失敗経験というのは脳に深く刻まれます。

それは英単語の記憶でも同様ということは、私自身が経験済みです。

ただし、本当に見たことすらないと思うくらいに忘れてしまった単語は、そもそも再び記憶するという感覚が芽生えないので結果として一から覚えなおしとなります。

幸運なことに、脳というのは想像以上に賢く、ほとんどの場合は「前に記憶したけど、忘れちゃった」というパターンです。

この場面で再び記憶した英単語というのは本当に寿命が長いです。

実際には3度、4度と、忘れては記憶する、ということを繰り返すような厄介な単語も存在しますが、続けていればそのうち必ず記憶できます。

電子辞書の最低条件

最近の電子辞書は決して高価なものではないですが、一度手にするとすぐに次のものに乗り換えるということもないので、購入する際は、自らのパートナーを選ぶつもりで慎重に選択しましょう。

必要な機能

私が必要だと思う機能は以下です。

  • 国語辞典
  • 英和辞典
  • 英英辞典
  • バックライト機能
  • 音声機能

心配しなくても国語辞典、英和辞典と英英辞典はどの電子辞書にも付いているでしょう。

問題はバックライト機能と音声機能です。

これらは付いてない辞書が存在します。

辞書を使用する場所が薄暗いという可能性は否定できません。

そのようなときのことを考えて、バックライトは付いていたほうが便利です。

単語カードの使用方法 で説明しましたが、英単語を覚えるときは、その発音も一緒に覚えることが必須ですので、音声機能があるというのは非常に助けになります。

もちろん、インターネットに音声機能付きの辞書サイトはありますし、そもそも辞書に書いてある英単語の発音記号が正しく読めるのであれば問題ありません。

ただし、その度にインターネットにアクセスするのは面倒ですし、発音記号も読める人のほうが少ないでしょう。

よって、音声機能がある辞書の購入をおすすめします。

electronic-dictionary
画像:シャープ Papyrus 電子辞書 PW-AT770-S

価格なども考慮に入れ、シャープ Papyrus 電子辞書 PW-AT770-S などがいいのではないかと考えております。

不必要な機能

不必要、または必須ではない機能は以下です。

  • カラー液晶
  • 学習機能
  • テレビ機能
  • 英語以外の外国語辞典

カラー液晶は見栄えがよくなりますが、それ以上でもそれ以下でもありません。

特にあっても、無くてもどちらでもいいといった程度です。

学習機能は必要ないでしょう。

辞書はあくまで単語を調べるためのものです。

テレビ機能は逆に必要な理由が知りたいです。

逆に勉強の邪魔になるような気がします。

不必要でしょう。

最近は、英和辞典の他に中国語や韓国語辞典の機能がある電子辞書が多く存在します。

海外へ語学留学に行くと、中国や韓国の人たちと知り合う機会が多くありますが、英語を勉強しに行っているのであれば英語で会話すればいいだけの話です。

また海外旅行へ行くときに機能としてあると便利だという意見があるかもしれないですが、中国や韓国にそこまで頻繁に行くとも思えません。

それだけのために、中国語や韓国語辞典を搭載する辞書を選択する必要はありません。

またそれらの国へ行っても英語でやり取りする機会があるでしょう。

機能豊富というのは、裏を返せば使いこなせるようになるまでに余分な時間を要するということです。

ただし最近の電子辞書には当たり前のように、5ヶ国語や7ヶ国語を搭載されているので、機能として付いていないものを探すほうが大変かもしれません。

ですので、それらの機能はあってもなくてもどちらでも構わない、という程度に考えたほうがいいかもしれません。

大切なのは「電子辞書は英語を勉強するために購入」という当初の目的から脱線しないことです。

英単語には覚えるコツがある

「ある一定のレベルに達すると初めて見た単語でも理解できるようになる」と上で述べましたが、それは英単語は分解できることが多々あるからです。

例えば polymorphism という単語があります。

オブジェクト指向プログラミングの性質のひとつなので、プログラマの方には馴染みの深い単語ですが、おそらくそれ以外の人たちは、英語学習者も含めて聞いたことがないでしょう。

めったに見ることのない単語です。

私も今まで、Bill Bryson の Notes from a Big Country と Charles Darwin の名著 On the Origin of Species (polymorphic) でしかお目にかかったことがありません。

ただし、私はこの単語を初めて見たときに、すぐに意味が理解できました。

以下のように単語を分解したからです。

poly:
「多数の」という意味です。
polygamy の gamy はギリシャ語で「結婚」の意味なのでこれは「一夫多妻」などの意味があります。

morph:
「変形する」という意味です。

ism:
「主義」という意味で使われることが多いですが、「体系」「状態」という意味でも使われます。

つまり「色々な形に変形するもの」ということです。

英単語にはこういったものが無数に存在します。

よって、語源が分かれば、初めてみる英単語が理解できてしまうということは、不思議でもなんでもありません。

簡単な例で言えば、re という接頭辞には「再び」という意味があります。

tell は「話す」ですね。

よって retell は「再び話す」です。


画像:語源とイラストで一気に覚える英単語

語源だけを扱った本であれば『語源とイラストで一気に覚える英単語』があります。

英単語を覚えるためのメイン教材にはなりませんが、補助としてはとてもいい一冊です。

一度も見たことがない単語が理解できるレベルに達すると、洋書を読むことに対しての楽しみがかなり増します。

洋書を読まなければ・・・

英単語を単語カードを用いて覚える方法を紹介しました。

ですが、抜け落ちていることがあります。

english-book

それは洋書を読む必要があるということです。

辞書に書かれている意味はあくまで定義に過ぎません。

実際の使われ方を知らなければ、その単語を本当の意味で理解したとはいえないでしょう。

政治の話で「政策を実行する」と言いたい場合、以下のどちらがよりよいでしょうか。

Execute policies.

Implement policies.

オンラインの辞書で「実行する」という言葉を調べると、execute、implement や他の単語まで出てくるので、どれを選択していいか迷うはずです。

答えを言ってしまうと、場面にもよりますが、一般的な場合では Implement policies でしょう。

なぜかと言えば、implement とは「施行する」などの意味合いがありますが、execute は「任されているタスクを実行する」などの意味合いが強いからです。

こういった単語の使い分けは洋書を読んでいると少しずつ分かるようになります。

逆に洋書を読むことをしないと、そのときどきの場面においてふさわしい単語が分からないのです。

それでは本当の意味でその単語を理解したとはいえません。

しつこいようですが、洋書は必ず読みましょう。

どの洋書を購入していいか分からない方は 当サイトの洋書項目 も参考にしてみてください。

将来、あなたが辞書を使わずに洋書を読めるレベルに達することを心から願っております。

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