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ベルルスコーニ元首相のオバマ日焼け発言からみる英語とイタリア語の類似性

2018.05.032016.12.18コラム

世界一空気を読まない政治家

ベルルスコーニ氏という方は、わざと狙っているんじゃないかというくらい、失言や問題行動の多い政治家です。

上の画像では右手を使い、なんだが怪しげなポーズをとっています。

これは彼が首相と外務大臣を兼任していた頃、欧州外相会談での記念撮影時の一幕です。

この右手のサインはなにかと言いますと、前列に立っている男性の頭からちょうど角が生えているように見せかけるためのものです。

これが、欧州の人たちにはデビルの角のように映るわけですが、悪魔的な意味を持つというわけではなく、一般的には「妻を別の男性に寝取られた夫」という意味を持ちます。

これを英語では cuckold と言います。

つまりその角を生やすことになる前列の男性に対するからかいや、一種のウケ狙いのような仕草でイタリア人なら皆その意味を理解しています。

このときはスペインの外務大臣が前列にいたので、その方に対するイタズラのような形となります。

こういうことを世界が注目する公式の場で平然としてしまうところが、彼のすごいところです。

ちなみに cuckold という言葉は非常に滑稽 (こっけい) な響きがあり、この話を英語のネイティブであるアメリカ人などにすると、たいていの場合笑ってくれます。

オバマ日焼け発言

ベルルスコーニ氏が首相時代にした、オバマ日焼け発言は日本でも報道されましたが、その映像をイタリア語字幕付きで見たときに「英語に似ているな」と率直に思いました。

上の動画で確認できますが、彼が言った「(オバマ氏は) 若くハンサムで日焼けまでしている」という発言の3つの単語をイタリア語で抜き取ると以下のようになります。

giovane : 若い

bello : ハンサムな

abbronzato : 日焼けした

これを The Guardian の報道に沿う形で、英語に対応させると以下のようになります。

giovane : young

bello : handsome

abbronzato : tanned

「全く似ていないじゃないか」と思いましたか?

いえ、これが似ているのです。

ひとつずつ説明していきます。

giovane

giovane は「若い」という意味のイタリア語です。

英語の young とどこが似ているのかと思われるかもしれないですが、「若い」という単語は young だけではありません。

juvenile があります。

Online Etymology Dictionary で確認すると、以下のような記述があります。

1620s, “young, youthful,” from Latin iuvenilis “of or belonging to youth, youthful,” from iuvenis …

ラテン語の iuvenilis (iuvenis) に由来するとのことです。

次に giovane を Wiktionary で確認すると、以下のような記述があります。

Etymology
From Latin iuvenis …

ラテン語の iuvenis に由来するとのことです。

もう分かりましたか?

つまり giovane と juvenile は同じ起源の言葉なのです。

giovane の発音は「ジョーバネィ」といった感じです。

juvenile の発音は「ジューバノゥ」です。

スペルは全然違いますが、発音はどことなく似ていないですか?

bello

belloThe Guardian の英語訳では handsome となっていますが、日本語訳では「美しい」という意味のイタリア語です。

つまり beautiful です。

Online Etymology Dictionary で beauty 確認すると、以下のような記述があります。

“state of being handsome,” from Latin bellus …

ラテン語の bellus に由来するとのことです。

この時点ですでにイタリア語の bello に似ているのですが、一応 bello も調べてみましょう。

bello を Wiktionary で確認すると、以下のような記述があります。

Etymology
From the Latin bellus.

ラテン語の bellus に由来するとのことです。

つまり bello と beautiful は同じ起源の言葉なのです。

bello の発音は「ベーロ」といった感じです。

beautiful の発音は、言うまでもないかもしれないですが、「ビューティフル」です。

ほんの少しだけ同じ響きを感じますが、人によっては全く別のものに聞こえるかもしれません。

abbronzato

abbronzato は「日焼けした」という意味のイタリア語です。

「なぜこれが日焼けなのか」と思われた方は、目を凝らしてください。

何か見えてこないですか?

答えを言ってしまうと bronze という英単語が隠れています。

bronze は名詞で「青銅 (ブロンズ)」という意味がありますが、動詞では「日に焼ける」です。

そのままです。

abbronzato の発音は「アブロンザート」といった感じです。

bronze の発音は言うまでもないかもしれないですが、「ブローンズ」です。

そっくりですね。

語源が同じなのはうらやましい

どうでしょうか。

ベルルスコーニ氏のオバマ日焼け発言でのイタリア語のセリフから、英語との類似性を見てみました。

率直に言わせてもらうと、語源が同じなのは本当にうらやましい限りです。

イタリアの方々はヨーロッパ全体で見ると、決して英語が達者な部類の人たちではありません。

しかし母国語の語源が同じというだけで、英語を学習する負担は日本人の私たちよりはるかに少ないはずです。

ただし日本人にとって、英語が難易度の高い言語であるゆえのメリットもあります。

それは国民全体からすると、英語ができる日本人の絶対数がまだまだ少ないということです。

実際に英語ができるというだけで、社会の中での活躍の場が広がります。

明るい未来を見据え、これからも英語の習得に励みましょう!

参考リンク

以下が参考にしたリンクです。


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