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リッチ・ピアーナとは何者か?彼の経歴とその死因を探る

2019.06.042019.06.03その他・雑記
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2017年8月25日にリッチ・ピアーナ(Rich Piana)というボディビル界の巨星がこの世を去りました。

ユーチューバーとしても人気を博していたので、見たことがある人も多いと思います。

この業界においては世界的な知名度を得ているにもかかわらず、日本語版Wikipediaには彼のページは存在しません。

そこで英語のソースを読み解きながら、彼の経歴とその死因を探ってみたいと思います。

補足
ボディビルディングという競技には深入りせず、彼の人生をゴシップ的側面から描いていきます。

リッチ・ピアーナの概要

彼は1970年9月26日にイタリア系の父とアルメニア系の母の間に生まれました。

彼の母親はコンテストに出場するボディビルダーであり、リッチ自身もその影響を受けて6歳のころにはすでにボディビルという競技に魅せられていたようです。

実際にトレーニングを開始するのは11歳からですが、その4年後にはすでにコンテストに出場していたとのことです。

18歳になるころにはIFBBやMr. Teen Calforniaなどのタイトルを獲得しており、その世界では名の通る人物へと成長していました。

肉体を見れば一目瞭然ですが、彼はステロイドの常用者です。そしてそれら薬物に手を出すようになったのは、このころからだと彼自身が認めています。

アメリカのボディビルディングの一部コンテストではアナボリックステロイドの使用が認められています。

多くの参加者は暗黙の了解という形で薬物の使用を公言はしませんが、リッチはここらへんのこともYouTube等で大っぴらに話したりしています。

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ちなみにリッチ・ピアーナとして上の画像がネットに出回っていますが、左の人物は全くの別人です。

彼は Paulo Almeida(以下パウロ)という別のボディビルダーです。

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リッチとパウロ

上が2人で映っている写真です。

そもそもパウロは体全身にタトゥーを入れているわけではないので、そこで簡単に気付けそうな気がしますが、なぜこの画像がリッチとして誤解を受けているのかは謎です。

リッチは亡くなる前から数年間くらいコンテストに出場することがなくなり、その変わりにRich Piana 5% Nutritionという自身のブランドを立ち上げ、そこで独自のサプリメントやオリジナルの服の販売等、ビジネスの世界にまい進していきました。

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彼の動画を見ていると5%と書かれたボトルをよく目にしますが、これも彼のサイトで購入可能です。

ただし人気商品なのか、売り切れているときもあります。

ちなみに5%というのはリッチのキャッチフレーズですが、これは「自身のゴールを達成するために、全てを投資できる人間のメンタリティーであり、これを持つ者は全体の5%だ」という彼の信念からから来ています。

5% Nutritionの本部がYouTubeにアップされていますが、これ見ればわかるとおり、かなり本格的にビジネスを展開していたようです。

彼自身プール付きの豪邸に住んでいるところから、かなりの高額所得者であったことがうかがえます。

YouTubeの公式チャンネルでもサブスクライバーが100万人を超えているので、ここから発生する広告収入も多額であったことが予想されます。

お金には全く困っていなく大好きなボディビルディングに没頭できるとは、なんともいいライフスタイルですね。

このように何不自由ない人生を謳歌していたのに、2017年に46歳という年齢でこの世を去ることになりました。

ステロイドについて

リッチはステロイドの利用を公言しています。

まぁ、言われなくても分かりますが・・。

ナチュラルな状態で、ここまで極端に肩の筋肉などは肥大しません。

このようにあからさまに薬物利用を語るところが、ある意味彼の魅力なのかもしれません。

リッチはステロイドの影響で過去に脱毛、女性化乳房、肝毒性など自身の肉体に一定の害が表面化したことを認めています。

そして一般の人たち向けに以下のように述べています。

If you have the choice to do steroids or stay natural, stay natural. There’s no reason to do steroids. You’re only hurting your body and hurting yourself.


もしステロイドの利用とナチュラルな状態という選択肢があるのであれば、ナチュラルな状態を選べ。ステロイドをする理由は無い。お前の肉体とお前自身を傷つけるだけだ。

彼はボディビルディングにおける薬物利用の危険性をしっかりと認識していたのですね。

リッチのステロイド歴は25年以上にも及びますが、これが彼の寿命を縮めた原因である可能性は大いにあります。

また筋肥大するにはある程度カロリーオーバーする必要があるので、ボディビルダーの人たちはコンテストのないオフの時期はとてもよく食べます。

リッチ自身1日に6回の食事に加え大量のサプリメントやプロテインなどを消費していました。

このように体に相当負荷のかかる食生活を長年続けていたことも健康を害する一因になったと予想できます。

シントールの利用

リッチは生前よりシントール(Synthol)の利用を疑われていました。

これは筋肉に注射するタイプのオイルで、利用することにより筋肉を疑似的に大きく見せようとする手法です。

これを英語ではfluffingと言います。

プロフェッショナルのボディビルダーでシントールを利用している人たちは他にも複数存在すると言われていますが、これを注入したところは体の一部分ではないので重力に負ける形で垂れ下がる傾向があります。

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あなたもリッチの動画を観ていて、彼の上腕の動きが不自然だと思ったことはないでしょうか?

何か全体に一致感がなく、三頭筋などは腕からぶら下がっているようにも見えます。

リッチ自身はシントールを過去に試したことはあるものの、「肥大を保つには打ち続ける必要がある」とのことで、継続的には行っていないとその利用を否定しています。

真相は不明ですが、彼の肉体には何か隠されている要素がありそうです。

女性関係

彼は2度結婚しています。

リッチを語る上で重要なのは二度目の結婚です。

結論から言ってしまうと、こちらも一回目と同様に離婚という結果に至っています。

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リッチとサラ

彼女はSara Heimisdóttir(以下サラ)というアイスランド出身の女性ボディビルダーであり、このことからリッチはアイスランドでも少し名の知れた存在となったらしいです。

この2人は交際してわずか3カ月で結婚にいたっており、彼は当時45際でサラは26歳です。

ものすごい年の差カップルですね。

ではなぜ離婚してしまったのか?

そのことに関してはリッチはYouTubeで語っています。

それによるとサラは米国のグリーンカード(永住権)欲しさにリッチと一緒になったというのです。

さらに彼女はリッチのお金を母国アイスランドにある金融口座に移すというような盗難まがいの行為も行っていたようで、それも離婚原因のひとつになった模様です。

年齢が20歳近くも離れているということだけあって、リッチはまわりの人たちから「気を付けたほうがいい」と忠告されていたようです。

「後から考えてみれば、彼女の意図は明らかだった」と彼も自身の見通しの甘さを反省していました。

ちなみにリッチはプール付きの豪邸に住んでいると言いましたが、これはサラからのお願いで購入したのです。

彼女が「他の女性(リッチの元カノ)が住んでいた家には居たくない」と言い出したらしく、それに応える形でリッチが引っ越すことを決めたのです。

サラの行動に対して我慢の限界に達したリッチが彼女に「もう出てってくれ」と言ったことによりお互いの関係は継続不可能になりましたが、彼女が去るまでの3週間半は気まずい雰囲気の中同じ屋根の下に暮らしていたとのことです。

リッチ自身はサラの今後の健闘を祈るとし、ピアーナという姓も使い続けるかどうかは彼女に任せるとしています。

リッチは心の広い男性ですね。

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リッチとシャネル

Saraと別れた後リッチはChanel Jansen(以下シャネル)というフィットネスモデルの女性と交際を始めました。正しくは交際を再開したといった方がいいでしょう。

リッチは彼女と以前も男女の仲でした。

ヨリを戻すくらいなので相性は良いのでしょうね。YouTubeでの彼の動画の多くをシャネルが撮影しています。

ちなみにリッチが亡くなるときに付き合っていた最後の女性でもあります。

死因

2017年に発生したリッチ・ピアーナの死はボディビルファンの間に大きな衝撃を与えました。

結論から先に言ってしまうと、彼の死の根本原因はよく分かっていません。

事実として分かっている事の成り行きを整理すると以下のようになります。

2017年8月7日のお昼1時半頃、自宅で彼女であるシャネルに散髪をしてもらっているときにリッチは突如意識不明になりその場に倒れ込みます。

髪の毛を切ってもらっている間リッチは立っていたらしく、倒れた際に地面に頭を打ちました。

シャネルはすぐさま911で救急車を呼び、10分後に救助隊員が駆け付けるまでの間、電話での指示に従い心肺蘇生を行いました。

救助員が確認したところリッチの心臓は正しく脈を打っていませんでした。その後脈拍は戻りますが、いくらか時間が経過していた影響で酸素不足による脳への悪影響が出ていたとのことです。

昏睡状態が2週間ほど続き、結局8月25日に彼はこの世を去ることとなりました。

救助隊員がリッチの自宅で白い粉やストローなどを発見したことから、彼がコカインなどのドラッグを使用していたこと疑惑が持ち上がりましたが、シャネルはそれを全面否定しています。

そして彼はジムに行く前に興奮状態を起こさせるカフェイン系のパウダーを吸うことがあったと回想しています。

ストローはその際に使用したのでしょうか。

その後の検視解剖の結果、リッチの心臓と肝臓が一般的な成人男性の2倍以上の重量があったことが確認されています。

シャネルいわく、彼はステロイドの利用により内臓が肥大するリスクは熟知していたらしいですが、まさかこのような結果を生むことまでは予測できていなかったと述べています。

通常こういった事例では毒性分析などが施されるべきですが、そういったことが検視の際に行われていないばかりか、それに必要な検査サンプルが病院側の判断によって勝手に破棄されたことから、「リッチの死の原因を隠蔽する、病院側の意図が働いた」などといった陰謀論的な話まで出回る結果となりました。

真相は不明です。

シャネルが後に語ったところによれば、リッチは意識を失う数日前から原因不明の呼吸困難や吐き気に見舞われていたらしく、それらは心停止の前兆だったかもしれないと述べています。

では結局なにが彼を死に至らしめたのか?

多くの要因が指摘されていますが、どこに核心があるのかは不明です。

ひとつだけ言えることは心臓の停止が彼の死につながっているということです。そしてそれは過度なまでに大きくなってしまったその臓器のサイズに関係する可能性があります。

内臓には受容体が存在するので、筋肉の肥大化などにより体の体積を増大させると、それにともない内臓も肥大化することが知られています。

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ボディビルダーの肥大化したお腹

ステロイドの利用者は体脂肪が10%を切るほどまでに絞れていてもお腹がポッコリ出ていますが、これが原因のひとつです。

ただしミスターオリンピアなど、ステイロイド利用を許容しているボディビルディングコンテストに出場していた人たちが全て若くして亡くなっているわけでは決してありません。

彼らは筋肥大のためであれば何でもしますが、多くは栄養バランスを考えた食事を心がけています。

リッチはその点ピザなどのジャンクフードもよく口にしていたので、そのような不健康なライフスタイルが彼の死を早めたのかもしれません。

原因がうやむやな状態のまま事が収束してしまったことが残念でなりませんね。

今でも彼のYouTube動画は以下のようなコメントであふれかえっています。

I miss you so much bro.

お前がいなくなってさびしく思うよ。


RIP.

安らかに眠れ。

リッチ・ピアーナのご冥福をお祈りします。

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