モテない男の成れの果て – 星島貴徳事件を考察する

「江東マンション神隠し殺人事件」で警察が作成した供述調書をもとに書き上げた星島貴徳物語をもとに、この事件を考察してみたいと思います。
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なぜこの事件に興味を抱いたのか
覚えている人もいると思いますが、星島の逮捕の約2週間後に加藤智大が引き起こした「秋葉原通り魔事件」が発生したので、この事件は考えさせられる側面が非常に多いにもかかわらず、わりと早い段階で報道から消えていきました。
犯人である星島が事件を起こした理由は「恋人が欲しい」ということに尽きます。
それにも関わらず、本来あるべき恋愛プロセスが彼の中に欠落していたことが被害者女性を殺害する結果となったということです。
彼はプログラマで、私もプログラマです。
IT業界で働いたことがある人なら分かると思いますが、実際に技術系の人たちは文系の人たちと比較して女性に疎い人たちが多いのが特徴です。
私も休日には部屋にこもってプログラムを作成することがあり、コミュニケーション能力も決して高くないオタク気質の人間です。
ただし私の場合は容姿が全くオタクではなく、10代の中頃から女性関係は普通にあるので、そういった意味では特殊な部類に当てはまります。
プログラマとして働く中で、30歳を過ぎてなお一度も女性と付き合ったことがないような人たちに何人も会ってきており、それらが星島と重なったのが事件に関心を抱いたひとつの理由です。
星島にはなぜ彼女ができなかったのか
ここから星島が女性交際経験ゼロだった理由を考えていきます。
コンプレックスに無駄に時間を消費した
彼には足のヤケドという大きなコンプレックスがあり、それが原因で「自分は女性とはマトモに交際できない」と悩んでいました。
特にその足を「気持ち悪いなどと言われたら殺してしまうかもしれない」とまで述べています。
これはナンセンスな話です。
はっきり言って自身のコンプレックスのことを他人はどうも思っていません。
そのコンプレックスは同様のコンプレックスを抱いている人のみにネガティブに写るのです。若ハゲの男性が、同じく髪の薄い男性を気にかけるようなものです。
それ以外の人たちにとってはどうでもいい話なので、コンプレックスなどは悩むだけ時間の無駄です。
挑戦した回数がゼロだった
足のヤケドからくる劣等感から、結果として星島は女性に話しかけるということを初めから回避した状態でした。
それでもって「街を歩いていると、いきなり女性の方から話しかけてくることを待っていた」などと述べるありさまです。
こんなことはありえません。
超が付くようなハンサムな男性でも、街中でいきなり女性のほうから声をかけられるということはまず無いでしょう。
つまり彼女を作るには男性の方からアプローチする必要があるのです。
10回挑戦して9回失敗しても、1回だけ成功すればその時点で恋人ゲットです。
星島は初めからゼロなのでゼロなのです。当たり前ですね。
女性を理想化しすぎた
交際経験のない星島は女性をマンガやアニメの範囲内でしかとらえることのできない、非常に歪んだ考えを持ってしまうようになりました。
供述調書の中でも「いつ私がキスしてもいいように常に歯を磨いている女性」でなければ嫌だと述べています。
生身の人間である女性を理想化しすぎですね。
アニメに出てくる天使のような女性や、白馬の王子様のような男性は現実世界には存在しません。
ボールのように張った大きな胸を持つ女性もバーチャルな世界の中だけです。サイズにもよりますが、通常垂れています。脂肪なので当たり前です。
異性との交際に100点満点を求めてはいけません。それではいつまでたっても独り身でしょう。
お互いに人間である以上、交際する中で相手のマイナスの側面などが見えてきたりするものですが、星島は交際経験が一切ないので女性を自分の中のイメージを投影することでしかとらえることができなかったのでしょう。
そもそも「セックス漬けにすれば自分のことを好きなる」という犯行時の考え自体がバカバカしいです。
以上はツイッターでいくらか拡散されたことがあるマンガの一部です。
女は好きな男とセックスするのではなく
セックスした男を好きになる
これをセックストリガー理論という
はい。そんな理論はありません。
性風俗で働いている人以外は、女性は間違いなく好きな男性とセックスします。
おそらく星島も以上のような誤った思想を本気で信奉していたのでしょう。
彼女ができない男性の特徴
ここから恋人ができない男性の特徴を簡単に見ていきます。
不潔な男性
汚い男性はそれだけでアウトです。イケメンでお金を持っていてもアウトです。
女性は清潔であることに非常に敏感です。男性より圧倒的に敏感です。
似合いもしない無精ヒゲを生やすようなことは絶対にしてはいけません。Tシャツもよれていてはダメです。
態度がデカい男性
横柄な態度は女性から敬遠されます。初対面の女性には「さん」付けで呼ぶことを心がけましょう。
ただし卑屈な態度にならないように気をつけましょう。
ネガティブなことを言う男性
ネガティブなことを言う人とは誰も一緒にはいたくありません。
特に交際経験がない男性は女性の前で自身のダメなところを列挙したりします。いったい誰がそんな話を聞きたいでしょうか。
彼女ができない魔法の言葉
私が女性経験皆無の男性の人たちと交流してきて、ひとつ気づいた特徴があります。
異性のことに話が及ぶと、決まって以下の言葉を口にするのです。
女性は面倒くさい。
付き合ったことが無いのになぜ分かる?(笑)
単なる強がりですね。
ただしこのことを言ってしまったとたん女性との交流を自ら絶つことになるので、結果として一生彼女ができなくなります。
絶対に「女性は面倒くさい」と言ってはいけません。素直に「欲しいとは思っている」と言いましょう。
恋人が欲しいのであれば行動すること
彼女が欲しいのであれば自ら行動する必要があります。
上でも述べましたが、恋人ができない理由は挑戦した回数がゼロだからです。
ゼロはいくつ足してもゼロのままです。
地元に住んでいる人であれば「友達からの紹介」などで将来の恋人と巡りあうこともあると思いますが、都会に住んでいる場合は少し状況が違います。
都会というのは不思議な場所で、人はたくさんいるのに意外と男女の出会いの場は少なかったりします。人が多いぶん皆まわりのことに対して無関心なんですね。
そういった場合はインターネットに頼るのが一番簡単です。
例えば以下のイククルのような出会い系サイトは登録自体は無料なので、自身のプロフィールを書き込み女性との出会いを積極的に求めるのです。
結局彼女ができない人は初めの時点でしり込みしてしまうので、いつまでたっても独り身なのです。
恋人が欲しいのであれば、どんどん挑戦しましょう。
イククルのようなサイトに登録している女性もまた出会いを求めているのです。
星島は女性関係において常に受け身だったので、いつまでたっても素人童貞のままだったんですね。
仮にタイムマシンがあれば「江東マンション神隠し殺人事件」以前の彼に会いに行き、以上のようなサイトに登録から始めるよう直接言ってやりたいですね。