英語の主要な時制を分かりやすくまとめた本 『ネイティブが教える 英語の時制の使い分け』

私は SVO や第N文型などは一切学ばず、現在形や過去形などの時制や仮定法、そしてボキャブラリービルディング(ボキャビル)をしただけで英検1級と国連英検特A級に合格しています。

両方ともに一発合格です。ウソのような本当の話です。
今では洋書を辞書なしでスラスラ読める私ですが経験則で言わしてもらうと、時制はネイティブが持つ英語の世界観をつかむ上で非常に重要です。
日本語の時制で考えてはいけない
結論から言ってしまうと、日本語と英語では時制の感覚が違います。
これは多くの初学者の人たちが
以下の例文を見てください。
He always wears the same clothes.
彼はいつも同じ服を着ている。
英語に慣れている人には全く違和感がないでしょう。
ただし、よく見てみると日本語と英語の時制がズレていることに気が付きます。
He wears… と言うと「彼は~着る」となりますが、日本語訳では「彼は~着ている」となっています。
非常に単純なことですが、とても重要です。
これを日本語から英語にするときに、多くの人たちは日本語の時制を当てはめようとするので、結果として、

とおかしな言い方をしてしまうのです。
それでも意味は通じるので致命的な文法ミスとまでは言わないものの、「いつも同じものを着ている」というのは習慣であり英語においては現在時制になるというのが一般的な感覚です。
これは英語という言語と接していれば自然と分かってくるものですが、前もってその感覚をひととおり学んでおいたほうが近道であることは間違いありません。
時制のズレを克服するための良書

英語の時制に関しては『ネイティブが教える 英語の時制の使い分け』がオススメです。
この本では以下の時制を扱っています。
現在形 / 過去形 / 未来形 / 現在進行形 / 過去進行形 / 未来進行形 / 現在完了形 / 過去完了形 / 未来完了形 / 現在完了進行形 / 過去完了進行形 / 未来完了進行形
知っておくべきものはひと通りそろっていますね。いろいろな本を購入する必要などありません。時制の基本に関してはこの一冊で事足りるでしょう。
時制や前置詞、単語の意味合いなどは感覚の問題なので、ネイティブの人が編集した書籍が一番信頼できます。

著者のデイビッド・セインさんは日本での滞在歴が長く、日本人のおかしな英語を指摘する本を数多く執筆している人です。あなたもその名前を聞いたことがあるかもしれません。
現在完了形に関して、本の内容を一部紹介してみます。
問題:次の英文を、ニュアンスの違いを出して日本語にしてください。
- I lost my key.
- I’ve lost my key.
解答:Where’s your key?(鍵はどこ?)と聞かれた時の返事です。
1、2のいずれも英語として自然ですが、状況によりどちらを使うかが変わります。
「鍵をなくした」と「過去の終わったこと」として言うなら1を、「鍵をなくして今もまだ見つかっていない」と「現在もつづく状況」を言うなら2です。
- 鍵をなくした。
- 鍵をなくしているんだ(まだ見つからない)。
つまり過去形と現在完了形では以下のような違いがあるのです。
- 過去:すでに終わった過去のことを述べる
- 現在完了形:現在と関係性がある過去のことを述べる
多くの英語学習者がこのことに気づいていません。
このように堅苦しい文法用語を使用せず、丁寧でかつ分かりやすい説明で構成されている書籍はあまり見かけません。
読んでいても疲れない文章になっているので、ページをめくるのが楽しくなります♪
時制と副詞は切っても切れない関係
『ネイティブが教える 英語の時制の使い分け』には次のような一文があります。
時制と副詞表現は、切っても切れない密接な関係にある。
つまり、
I play baseball.
などというフレーズはネイティブはまず使わず、ほぼ必ずと言っていいほど、

というように副詞が付くのです。
デイビッド・セインさんはなんとも親切にも、この副詞にだけ焦点を当て本の中でひとつの章として説明しています。
それが以下です。
yesterday / someday / ever / yet / ago / usually / again / now / soon / just / for / always / once / almost / tomorrow / never / already / since / often / before
日常で多用するものを集めたといった感じですね。
英語学習者が必ず通らなければならない道である時制。
この本を一度手にとって見てください。
おすすめの一冊です♪
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