英検1級を目指すのであればこの洋書は読んでもらいたい
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ジャレド・ダイアモンド

ジャレド・ダイアモンド氏は大学教授であり生物学の研究者です。
というと難しい著作が多いのではないかと思うかもしれませんが、ややこしいレトリック(言い回し)がなく、とても読みやすいというのが印象的です。
ただし英検1級取得を目指す人を対象としてこの方の書籍を紹介するので、まだそのレベルに達していない人たちには購入をおすすめしません。
この方の書籍は世界的なベストセラーになっているものもあり、日本語訳版として出版されているものも複数存在します。
英検1級のリーディングは社会的な話題が多い
英検1級のリーディングは社会的な要素を取り扱ったものが多いことが特徴です。
例を挙げると、環境問題をからめた出来事などが書かれたアカデミックなペーパーのイントロの部分だけを抜き取ったような文章です。
小説などでは内容の受け取り方が読み手によって変化するということがありえますが、英検は試験である以上そういった
結果として英検のリーディングセクションは、全ての級を通して分かりやすい構成のセンテンスが多いというのが実情です。
つまり単語力さえあればどうにかなるのです。
おすすめの洋書
ジャレド・ダイアモンド氏の書籍
では本題であるジャレド・ダイアモンド氏のおすすめの作品を2つほど紹介します。
両方ともに英検1級のリーディングやボキャブラリーセクションでよく見かける英単語が満載でおすすめです。
まずこの方の本で有名なのは『Guns, Germs, and Steel: The Fates of Human Societies』です。
「なぜヨーロッパが世界の他の地域を支配するまでの強大な存在になり得たのか」という、昔から続く論争に彼なりの結論を述べた内容です。
この論争は下手すると「白人が遺伝子的に優秀だから」という短絡的な人種差別的結論に
ただし特定の話題を徹底的に掘り下げるのではなく、全体をざっくりと解説している感じなので読んでいて飽きない内容になっています。
次に紹介する本は『Collapse: How Societies Choose to Fail or Succeed: Revised Edition』です。
題名が collapse となっているとおり、「なぜ文明は崩壊するのか」ということが主なテーマです。こちらの本は上で紹介した書籍の続編のような扱いになっています。
Guns, Germs, and Steel においての「なぜヨーロッパが世界の王者になり得たのか」という彼なりのロジックを用い、逆に「なぜ一部地域は崩壊への道をたどっていったのか」という内容です。
ダイアモンド氏は現代文明の影響が少ないとされるニューギニアでのフィールドワークを長年続けており、そこで得た知見が本の内容に活かされています。
この2冊はアメリカでも高い評価を受けていておすすめです。
英検1級レベルの英単語が頻繁に出てくるのにそれでいて読みやすいという、リーディングに力を入れたいと考えている人たちには恰好の材料となる要素が多い作品です。
反ジャレド・ダイアモンド氏の書籍
最後に1冊、ダイアモンド氏以外の本を紹介します。
こちらの書籍も英検1級のリーディングやボキャブラリーセクションでよく見かける英単語が多く登場します。
紹介する本の題名は『Why Nations Fail: The Origins of Power, Prosperity and Poverty』です。
なぜこちらを紹介するかというと、この作品は明らかにダイアモンド氏の Collapse を意識しているからです。
Collapse の中では「衰退した地域というのは、その過程で地理的な影響を多く受けている」とは述べられていますが、Why Nations Fail ではそうではなく、むしろ「それら地域における指導者の政治的選択の誤りである」と断言しています。
この本は経済学者の間では、ちょっとした論争の的にもなっているようです。
英検1級は決して難しくない
結論から先に言ってしまうと、英検1級は決して難しくありません。小説のようなややこしい言葉遊びがないので、文章自体は非常に読みやすいのが特徴的です。
はじめに述べたように、英検を難しいと考えている人たちは単純に単語力が足りていない可能性が高いです。
ボキャブラリービルディングに力を入れれば、自分でもびっくりするくらい簡単に合格できるでしょう。
皆さんの合格を心から願っております!