例文で説明!Think と Suppose と Believe の違いとその使い分け
英語の学習をしていると、複数の単語が同じ日本語の意味を共有しているというケースに度々出会います。
think と suppose と believe などが、その典型でしょう。
これらは全て「~と思う」と訳されますね。ただし言葉が違う以上、それぞれが持つ意味合いも違うと思ったほうがいいでしょう。
今回はそれを説明したいと思います。
「思う」度合いが違う
それぞれの単語を以下のケースで比較してみましょう。
- I think we should have taken that situation seriously.
- I suppose we should have taken that situation seriously.
- I believe we should have taken that situation seriously.
なにも考えずに翻訳をすると3つとも全て「私たちは、あの状況を真剣に受け止めるべきだったと思う」とされてしまいそうです。
ではどのうなニュアンスの違いがあるのでしょうか?
答えを言ってしまうと、それぞれの「思う」度合いが違います。以下のように表現できます。
suppose < think < believe
believe に限って言えば「信じる」という意味でもよく使用されるので「思う」度合いが強いことは簡単に想像が付きますね。
問題は think と suppose です。
「思う」というアクションは対象となる事柄に対しての確信性とも言えますが、think は人によって度合いが50-70%までと多少幅があります。
suppose は単純に「think というほどの自信が無いときに使用する言葉」と覚えておくといいでしょう。
つまり、いくらかの疑念がある場合の「思う」です。
Think と Suppose の違い
think と suppose のみに焦点を当てて考えてみましょう。
以下のケースを見てください。
Are there any possibilities that we will receive pension benefits less than the present beneficiaries?
私たちはが受ける年金給付は、現在の受給者より少なくなる可能性はあるかな?
I think (suppose) so.
そうだと思うよ。
このケースに限らず、think が持つ意味合いは基本的に中立にであり、単に「そう思う」という意思表示的な意味合いが強いです。
よって、言い方にもよりますが、議論をしているときに相手の感情を害す恐れの少ない、ある意味安全な言葉です。
suppose は少し違います。
このようなネガティブな状況で使用する I suppose so という言葉からは、あきらめの気持ちを感じさせます。
また会話中に相手に言われると以下のようなニュアンスも出てきます。
I suppose so.
まぁ、そうかな。
つまりは「関心の無さ」です。
suppose はちょっとくせ者ですね。ただし多くの場面では think とほぼ同じような意味で使用されます。
「think というほどの自信がない場合は suppose」と覚えておくのが一番簡単でしょう。