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英語で話すと性格が変わるというのは半分正しくて半分間違い

2018.05.032016.12.08コラム

日本語は礼儀に細かい言語

世界中のあらゆる言語を知っているわけではないですが、日本語は少なからず英語よりは、敬語という概念が体系化されていると思います。

実際は多くの日本人も、日本語が持つ数々の敬語を正確には使い分けできていないのではないでしょうか。

「了解しました」という言葉は丁寧語であっても、尊敬語ではないので、クライアントの方や目上の方に対して使用するのは不適切であり、本来は「承知しました」と返すのが正しいというのはビジネスマナー講座でも教わることです。

英語版の Wikipedia においても Honorific speech in Japanese と、ひとつのページを作成してまで説明しているくらいですので、英語圏の人たちの目から見ても、「日本語のほうが言葉の使い分けに対してはうるさい」と取れるのは事実でしょう。

では多くの日本人の英語学習者の方たちが言う「英語で話すと性格がストレートになる」というのは正しいのでしょうか。

それは半分正しくて、半分間違っていると思います。

それをいまから説明します。

英語はストレートな言語なのか

「英語はストレートな言語なのか」と問われたとき、仮にそれが「日本語に対して」という比較であれば YES となるでしょう。

ただしこれは、あくまでも日本人としての私の感覚です。

海外の語学学校に通ったことがある人であるなら経験したことがあるかもしれないですが、「先生!」と言いたいがために “Teacher!” と言ってしまうミスを犯す人がいます。

それを英語圏の方は嫌います。

次に、例えば先生の名前が John Davis であった場合、敬称をつけて “Mr. Davis!” などという言い方もしません。

単純に “John!” と呼びかければいいのです。

これは日本で例えるのであれば、池上彰さんが先生を務めていたとすると、その池上さんに対して「彰!」と呼んでいるようなものです。

よほど根性のひねくれた不良でない限り、先生に対してそのような呼びかけはしないでしょう。

これに敬語という概念にうるさい、日本や韓国から来た留学生はショックを受けるわけです。

まさか先生に対して、下の名前の呼び捨てでいいとは思わないので当然でしょう。

しかもおもしろいことに、人間下の名前で呼びかけるとなんとなく親近感が沸きます。

また、どこの語学学校にも、一般の教師の方々と、その人たちを統括する校長のような立場の方が存在するのですが、その校長という目上の立場の人に対しても、他の教師の方たちの態度はいたってフランク (率直) で、まるで友達同士のようなふれあいです。

ここだけを取ってみても、たしかに「英語で話すと性格が変わる」と言えなくもなさそうです。

英語には敬語という概念がないのか?

「英語には敬語という概念がないのか?」という問いに対しての答えですが、丁寧な表現方法はたくさんあります。

おそらくこの地球上に存在する全ての自然言語に丁寧な表現方法はあるのではないでしょうか。

例えば以下のケースを見てください。

Can you shut up?

黙ってもらえます?

日本語訳を見れば分かるとおり、かなりストレートな言い方です。

これを丁寧な言い方に直すと以下のようになるでしょう。

Can you please speak more quietly?

もう少し静かに話してもらってもよろしいですか?

日本語訳でもこちらのほうが丁寧になっていますね。

さらに極端に丁寧な言い方をすると以下のようになるでしょう。

I was wondering if you could speak more quietly.

もう少し静かに話していただけるとありがたいのですが。

訳し方がいくらかありそうですが、意味合い的には日本語は上記のようになるでしょう。

ただし日本語に対してもいえますが、丁寧すぎる表現は場合によっては、かえって威圧的と取られるかもしれません。

これらの例は英語に存在する、数ある丁寧な表現方法の一部にすぎません。

つまり、英語でも控えめに話そうと思えば、表現方法はたくさんあるのです。

あなたの英語スキルは?

ちなみに「英語で話すと性格がストレートになる」と話している方々の英語のスキルはどれほどのものでしょうか。

さすがに Can you shut up? という言い方はあからさまに失礼ですが、自然と口から、

I was wondering if you could speak more quietly.

と出てくるのでしょうか。

また英語には、他にも、

I’m afraid …

恐れ入りますが・・・

という定番の表現方法がありますが、自然と使える英語学習者の人はあまり多くない気がします。

つまりなにが言いたいかというと、「英語で話すと性格がストレートになる」というのは 英語という言語に原因があるのではなく、その人の英語のスキルが原因である疑いが強い ということです。

どんな言語が対象であれ、能力が不足していたら表現はほぼ確実にストレートになります。

例えば英語初学者の方でしたら、なにを答えるにも Yes か No になるのではないでしょうか。

それはかなりストレートな物言いです。

英語ができない以上そのような回答になるのは仕方ないと思いますが、それをもって「性格が変わる」というのは少し無理があります。

この議論は昔から耳にしますが、少し論点がズレているような気がしていたので、私なりの見解を述べてみました。


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