英語学習で SVO の説明をしないほうがいい2つの理由
なぜワザワザややこしい説明をする?
SVO型というのは英語をマジメに勉強してきた人であれば一度は聞いたことがあると思います。
『総合英語 Forest 5th edition』 に従うのであれば、
We cleaned the classroom.
私たちは教室をそうじした。
動詞 cleaned の後の the classroom は、主語の We が「そうじした場所」である。動詞の後に名詞を続けて意味を表すのが他動詞で、動詞の後の名詞 (この文では the classroom) が目的語である。
<主語+動詞+目的語> という SVO の文型を第3文型と呼ぶ。引用:総合英語 Forest 5th edition, P31 SVO (主語+動詞+目的語)
とのことです。
はっきり申し上げて、なにが言いたいのか分かりにくいです。学問の世界では往々にして以上のような説明になりがちです。
名詞、動詞、形容詞などの品詞は最低限知っておく必要がありますが、SVO を意識しすぎることは英語学習の阻害になるような気がしてなりません。
この説明で事足りる
ここは以下のように説明すれば事足ります。
「私はリンゴを食べた」と英語で言う場合は、
I ate an apple.
となり、
I an apple ate.
という語順にはならない。
これで終わりです。
この説明を受ければ、「なるほど、食べるという動詞が対象物の前に来るのか」と誰もが理解するはずです。
もちろん文法はそこまで単純ではありませんが、はじめの一歩を踏み出した人に対して伝えたいことはこれでだけなので、これで問題ないと考えます。
特に、第N文型などは意識しないほうがいいでしょう。
そういったものは英語を学んでいる過程で自然と身につきますし、むしろそのほうが英語を日本語を介してではなく、英語そのものとして理解することにつながり有益です。
初めから深いところまで学ぶ必要性は一切ないでしょう。
SVO によって生じる弊害
英語学習において SVO のような専門用語を意識しすぎないほうがいい理由は以下の2つです。
- 説明が分かりにくくなる
- 英語を必要以上に難しくみせている
結果として英語を学ぶモチベーションを下げてしまうという、最悪の結果を招くような気がしてなりません。
実際に「理屈抜きで覚える」という勉強方法で、英語は習得できるものなのです。
私は「英語は文法ではなく、意味合いをつかむところから始める」という逆手法で学びました。
結果として英検1級と国連英検特A級を両方ともに一発で合格し現在は洋書を辞書なしで読むことができますが、その私自身 SVO をいまだに毛嫌いしています。
理由は簡単。英語を理解するのに無駄な回り道をしている気がしてならないからです。
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Grammar in Use シリーズです。
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